2008年06月12日

カラー原稿

昨日は、知り合い数人に会う機会がありまして
ここ数日のブログの反響への感想もいただきました。
まったく職種の違う人に応援されたり、
作家さんによく言った!と言ってもらえたり・・・
そして、反響の中で、ちょっと無視出来ないご意見があまりにも多く、
また、自分の認識の甘さを再確認するためにも
再度話題にさせていただくことにしました。
それは、原稿紛失に関してです。

わたしも14年ほど小学館で漫画を描いてきましたが
実は、なくなってしまっているカラーがあります。
そして、ここがわたしの認識の甘いところではあるのですが、
実は、他の出版社さんでは、原稿紛失は紛失した編集者が最悪の場合
部署を移動しなきゃならないくらいの責任問題に発展する大問題だそうです。
(すみません。本当に知りませんでした。)
あるところでは、一枚なくしただけで、訓告が社内で発表され
紛失させた編集者の責任が問われるくらいの重大な過失となるそうです。
わたしが移籍にあたっていろいろあったことは、個人的感情も含まれますし、
すでに問題は解決済みと自分の中では消化されているので、
誰が悪いと責任を問うことはいたしませんが、
やはり、原稿紛失は、問題にしていかなきゃいけない事態なのだなと思っております。
それは、編集部内であまりにも原稿を紛失された作家が多いと言うことです。
たぶん、わたし同様、小学館の他の作家も(わたしが把握しているのは少女漫画部門)
わたしと同じ認識の甘さでいると思います。
なぜなら、原稿紛失の話は、ものすごくよく聞いていた話なのですが
あまり大事とは思わずに、
「○○さんがあのカラーの原画がもうないから、このイラストは使えないっていうんだよ」
「そう、うちもこの間、カラーなくされちゃって。ちゃんと机まわり綺麗にしてほしいよね」
なんて軽い会話で済ませてしまっていたことが本当に多かったんです。
それで、ビルを新しくしたり、編集部の場所が移動したりして
編集部ごと引っ越しをする時などに、どこからともなく現れて、まとめて送られて来たり
または、そのどさくさで完全になくなってしまったりと
ものすごく管理がずさんです。
しかし、編集部全体的には、きちんと保管場所があり、鍵のかかる部屋が存在します。
ようは、そこにきちんと持って行って、整理すると言う行為自体が
行き届いてない編集者がいます。
大事なカラーがゴチャゴチャした机の上にいつまでも放置されているんです。
わたしの場合、ことあるごとに細かなカットまで、使用後すぐ返却してくれる担当もいれば、
「見当たらないから、違うイラスト送って」と言われてそのままにしている担当もいました。
もしかしたら、わたしが紛失してしまったカラーも、
編集部をくまなく探してもらえればあるのかもしれませんが、
7、8年ほどまえからCGにしているので、それ以前のこととなると
あきらめてしまうほかありません。
思うに、原稿紛失に対しての明確な罰則がなく、
(賠償金の規定はあるのかもしれませんがこの場合、責任問題についてです)
作家も「しょうがないなぁ〜」ですませてしまう空気が存在するからでしょう。
最近、まわりのいろんな人のご意見を伺って、自分としても認識の甘さを猛反省しております。
これは、なくされたという問題に、作家が泣き寝入りをしてしまうということではなく
あくまで、作家側の甘さです。わたしの場合はそうです。
今、このブログが注目されている状態で、
ここを見ている作家の皆さんもいらっしゃるでしょうから
この場をお借りして、作家の皆さんの「自分の著作物に対する自己管理意識」を
見直していただけたらと思いました。
なくなったら、きちんと主張して、責任を問うべきですし、
手元にある著作物に対しても、きちんと自分で把握することが大事でしょう。
原稿紛失は大問題です。(すみません。当たり前だという声が聞こえてきそうなんですが)
また、本当に泣き寝入りしてる作家さんもいらっしゃるかもしれません。
これは主張してもかまわないことですので、
きちんと声を上げていきましょう!

そして、現在、公式サイトはなんとか復旧しましたが、ゲストブックの方が
サーバー側からストップがかかっていて、見ることが出来ません。
こちらは復旧のメドがたっておらず、大変ご迷惑をおかけしております。
また、あたたかな応援と励まし、ありがとうございます。
いろいろととても未熟な作家ですが、今回の応援にこたえられるような作家に
少しでも近づけるよう、精進いたしますので、
これからも暖かく、見守ってください。

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